令和5年度「歯科技工所業務形態改善等調査に係る検証事業一式」モデル事業実施施設公募
DSヘルスケアグループ(代表・CEO:寒竹 郁夫)のデンタルサポート株式会社(所在地:千葉県千葉市、代表取締役社長:草深 多計志)は、令和5年度厚生労働省委託事業の「歯科技工所業務形態改善等調査に係る検証事業一式」を受託いたしました。
本事業は歯科技工所が抱える問題点を調査・検証したうえで改善に資する方策を実施し、その内容をまとめ、広く周知することにより業界全体の課題解決を図るもので、本年度で5年目(※1)を迎えます。
当社はこれまでの歯科保健医療制度に係るさまざまな事業に参画し蓄積してきたノウハウと強みを活かし、本事業を通じて歯科技工業界全体の課題解決に向けて貢献して参る所存です。
本年度事業の概要
【1】診療で得られた情報の活用による歯科医師・歯科技工士の連携に係る調査
現在、歯科医師が歯科技工所に歯科技工物を外注委託する際には、「歯科技工指示書」に指示内容を記載し、それを印象体や作業模型と併せて渡し、外注委託先の歯科技工士はそれを基に製作をおこなっています。
しかしながら、歯科技工指示書に記載された内容だけでは、歯科技工士が質の高い歯科技工物を製作することが難しい症例もあります。また、歯科医師とのコミュニケーションが不十分な場合も存在し、一つの歯科技工物あたりの作業時間が増加したり、確認や再製のために歯科技工士の残業・時間外労働など長時間労働が生じる原因となっています。
そこで、本年度事業においては、診療において歯科医師が小型アクションカメラを用いて撮影(静止画・動画)した患者(同意取得済みに限る)の状態を、クラウド上で歯科技工士と共有することで、両者の円滑な連携を実現させ、歯科技工士の働き方改革を推進することを目的としております。
【2】モデル委託契約書に係る調査
現在、歯科医療機関と歯科技工所間で締結されるべき委託契約書が、作成されていない、作成されていても内容が不十分であるなどに起因して、歯科技工所での再製作の負担や短納期の製作につながり、歯科技工所の運営や歯科技工業務に支障がでる場合があり、ひいては歯科技工士の長時間労働や生産効率低下の原因となることが報告されています。
このため、令和2・4年度の本事業においても、この委託契約書に係るモデル事業を実施しておりますが、残念ながら、その時点では十分な成果が得らえませんでした。
そこで、本年度におきましても、フォローアップの一環として、【1】の事業を行う歯科医療機関と歯科技工所間において、モデル的な委託契約書を締結することで、技工物再製時の費用負担や納期等を明確にし、課題解決を図ることを目的として、その効果を検証することといたします。
※1 過去4年分の事業報告書は日本歯科技工士会Webサイトからご覧いただけます。
https://www.nichigi.or.jp/about_nichigi/gyoumukeitai_kaizen.html
検討委員会
委員は選定中でございます。
検討委員会選定要綱:歯科技工士の職能団体に所属する有識者及び歯科医師をそれぞれ1名以上含み、さらに歯科技工所の経営(運営)や歯科技工に関連する業務に携わる有識者を複数名含むものとする。(「歯科技工所業務形態改善等調査に係る検証事業一式」仕様書による)
事務局
デンタサポート株式会社 マーケティング室 担当:柴田 薫
問い合わせ先:043-213-6160
令和5年度「歯科技工所業務形態改善等調査に係る検証事業」のモデルとなる歯科医療機関/歯科技工所を公募いたします。
応募条件:日本国内において歯科技工物(保険診療・自由診療いずれの場合も可)の取扱いがある歯科医療機関ならびに歯科技工所
応募受付期間:令和5年(2023年)6月30日(金)まで
実施期間:令和5年(2023年)7月中旬から令和6年(2024年)3月下旬まで
実施内容:上記「本年度事業の概要」記載内容を実施。検証に必要なデバイス・ソフトウェア・通信環境等は提供します。